Departure's borderline

フリーランス編集/ライターのいろいろな興味事

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制服のおはなし

 

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 公立小学校の制服に、アルマーニが使われる話。

これ、いろんな媒体が「制服」と報道しているせいで間違われるけど、「標準服」ですからね。いうなら、買わなくてもいいということ。

それでも、銀座の超有名公立に子供を通わせたがる親からすれば、「お金がない」と言って8万円の標準服を買ってやれない…なんて口が裂けても言えないんだと思います。

人間ってなんでこんなに見栄っ張りなんだろうね。

 

私は田舎の出身で、小学校はもちろん制服なんてありませんでした。毎日お気に入りのトレーナー(曜日替わり)とジーパン(3本ローテ)だった気がする。

ただ、私の住む学区の公立中学の制服が非常にダサかった。紺のプリーツなしジャンパースカートに喪服のような襟なしブレザー。リボンもネクタイもない。ジャンパースカートだから、スカートを短くしようもない。

それがどうしても嫌だった私は、別の理由もあるけど、市外の私立中学を受験しました。田舎で私立中学を受験する子ってほとんどいないんですよ。1学年100人くらいいる大き目な学校だったけれど、中学受験を選択したのは5人か6人だった気がする。

 

結果、県内でも指折りの制服がかわいい中学に入学しました。

ブランドは「ELLE」。そのころは何も考えていなかったけれど、今思うとあのモダンでクラッシックなブランドだからこそできた、かわいい制服だったなと思います。

灰色の斜め襟ブレザーに金ボタン。プリーツのついた短めのスカート。

遠目で見ても、自分の学校の生徒だとすぐわかるデザインは、在学生ならだれもが気に入っていたはず。

 

 

小学生って、外で遊んで、転んで、ケガをすることで自分の身の守り方を覚えていくもんだと私は思っています。野山を駆け回り、ボールで遊び、転ぶときにどう手をつけばケガをしないのか、を学ぶのが子供の仕事であるはずです。

それを、高い標準服を着ているから、という大人のエゴで、制限していいものでしょうか。

ずっと室内で本ばっかり読んでいる子は、転び方が下手だな、と、保育支援をしている母の仕事をたまに手伝いながら思います。

それを、大人の「制服」事情で助長しないでほしい。

ぜひ、お金持ちであることの見栄やエゴよりも大切なものは何かを、今一度考えてほしいものです。